1949-05-22 第5回国会 参議院 本会議 第31号
御承知のごとく吉村隊事件が社会の問題となりましたる端緒は、数種の刊行物、殊に本年三月以降の新聞の報道でありまして、新聞は、証人として喚問いたしましたる本問題の担当記者の証言の通り、一途に眞相を報道せんといたしたものでありまするが、報道は、その性質上、場合によりましては吉村隊長個人に中心が置かれることにもなり、必ずしも眞相把握のため完全とは申せぬ点が多々ありまするので、特別委員会は外蒙ウランバートル收容所
御承知のごとく吉村隊事件が社会の問題となりましたる端緒は、数種の刊行物、殊に本年三月以降の新聞の報道でありまして、新聞は、証人として喚問いたしましたる本問題の担当記者の証言の通り、一途に眞相を報道せんといたしたものでありまするが、報道は、その性質上、場合によりましては吉村隊長個人に中心が置かれることにもなり、必ずしも眞相把握のため完全とは申せぬ点が多々ありまするので、特別委員会は外蒙ウランバートル收容所
特別委員会は、以上申述べましたる如き意図を以て、吉村隊長こと池田重善他十五名の証人を去る四月十二、十三、十二の三日間、前後二十七時間に亘る審議におきまして、各証人から証言を求めつつ、 第一、所謂吉村隊事件が巷間に喧傳せらるるに至つた起縁、竝びに、既に函館において告訴された経緯の究明 第二、本事件を起さしむるに至つた外蒙ウランバートル收容所を繞る各種の客観的條件、特に日本人俘虜管理の実情 第三、